当て屋の椿 1巻 ネタバレ・感想レビュー
今回は『当て屋の椿 1巻』のあらすじ・ネタバレ・感想とエロ漫画を無料で読める試し読みの方法をご紹介いたしますので是非、お役立てください。
作品紹介
『当て屋の椿 1巻』
時は江戸時代。
巷で『当て屋』として生業を立てている美女『椿』。
椿の助手的存在であり女性嫌いの絵師『鳳仙』。
2人は、大江戸八百八町を舞台に様々な奇々怪々の迷事件を類稀な観察眼で暴いていくのでした。
1巻のデータ情報
おすすめ度 | ★★★★★ |
---|---|
安全性 | ◎評価 |
カテゴリー | エロ漫画・試し読み |
出版社 | 白泉社 |
発売日 | 2008/12/24 |
掲載サイト | ヤングアニマル |
著者名 | 川下寛次 |
シリーズ | 当て屋の椿 |
作品名 | 当て屋の椿 1巻 |
話数 | ・第1話 椿、登場 ・第2話 吉原の女、篝 ・第3話 獲られた耳の謎 ・第4話 狛犬の行方(その一) ・第5話 狛犬の行方(その二) ・第6話 狛犬の行方(その三) ・第7話 狛犬の行方(その四) ・第8話 長屋の大浚い |
当て屋の椿 1巻
当て屋の椿 1話のネタバレ 椿、登場
とある和室の中で、一心不乱に交わる男女。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
いつものように、しがない春絵師『鳳仙』の目の前で、『瑠璃丸』と極上の美人『悦』が激しくセックスを繰り広げていきます。
その様子を春絵師である鳳仙は、丁寧に模写していくのが仕事であり、今宵のお客様も、常連客の歌舞伎役者『瑠璃丸』でした。
春絵師である鳳仙に見られていてもまるでお構いなしといった様子で、むしろ逆に興奮しているかのように、豊満なナイスバディを晒す、見目麗しい巨乳美女の悦。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
瑠璃丸は、下卑た笑みを薄っすらと浮かべ、鳳仙を3Pに誘いますが、女性嫌いの鳳仙は、2人のまぐわいを見ても乗り気はせず、断ります。
そんな鳳仙に、瑠璃丸は悦の生乳おっぱいの谷間に顔を埋めさせれば勃起するのではないかと思いつき、試してみたのですが、それでも鳳仙の股間が膨れることはありません。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
ムニュっと悦の巨乳に顔を埋めた鳳仙が全く勃起しない様子を見て、自分に魅力がないからかと思った悦は怒りますが、少しして鳳仙の男性不全が原因なのだと悟った彼女は『お気の毒に』と嘲笑します。
しかし、女性嫌いの鳳仙に言わせてみれば、男性があたかも女性を虜にしているように思えますが、その実、女性の方が男性を穴の中で捕食しているように思えて、女性そのものが苦手でした。
春絵師としての仕事をそそくさと終えた鳳仙は、スッとその場を後にし、瑠璃丸と悦はその後も、性器を擦り付け合い存分に愛し合いました。
それからしばしの時が経ち、長らく愛し合ったせいか、夜もすっかり更け、草木も眠る丑三つ時。
悦は、父親に怒られないよう、家から少し離れた場所で籠を下り、愛する瑠璃丸に抱かれた幸せな余韻に浸りながら、足を弾ませ、帰宅しようとしていました。
すると、突然右の乳房から刀が飛び出し、背中から何者かに日本刀で貫かれた悦の身体は、そのまま胸から股間まで一気に切り裂かれ、パックリと開かれた股下からは、腸が滴り落ちていました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
真っ赤な鮮血を口から吐き出し、股間からは赤黒い臓物が溢れ出て、瑠璃丸との幸せ絶頂真っ只中、惨たらしく殺され人生を終わらされたのでした。
翌朝。
大江戸八百八町は人口『110万人』を超える、様々な商売が盛んな町です。
鳳仙は、同じ長屋に『当て屋』と書かれた看板をぶら下げた、何やら怪し気な部屋に入ろうかどうかを悩んでいました。
すると、悩んでいる鳳仙の目の前の扉が開き、当て屋の主人らしき着物を着た女性が現れ、彼女が振り向く際、持っていた瓢箪が鳳仙の美顔にクリティカルヒット。
不可抗力ではありますが、鳳仙が鼻血を出す程の怪我をさせてしまったことに、女主人は目もくれません。
さらに、鳳仙の仕事が『春絵師』だと知っていた女主人は、春画のモデルにされると勘違いし、あたかも自分が被害者かのように大きな声で騒ぎ立て始め、鳳仙は瞬時に彼女を苦手だと感じます。
しかし、鳳仙のただならぬ雰囲気から、お客様だと察した女主人『椿』は、見目麗しく可愛いお顔と艶やかな黒髪をなびかせ、鳳仙にスッと手を差し伸べます。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
『あんたは運がイイ!何でも捜し当てる当て屋の椿さんはたまたま暇だよっ♪』と屈託のない笑みを浮かべた椿は、お客様を離すまいと、鳳仙の手をガッシリと掴みました。
先程の態度とはうって変わり、コロッとお客様だと分かった瞬間に態度を豹変する椿に『何なんだこの女!』とかなり呆れ気味に引いた鳳仙でしたが、そんな彼に椿は、スッと顔を近づけます。
そして『人の生き死に触れて来ただろう?』と、鳳仙の依頼内容を即座に見抜いたのでした。
しかし、その期待は飯屋に入り、椿の単なる勘だと判明するや否や、さらなるガッカリ感を増した鳳仙。
完全に椿のペースに乗せられ、話を進められますが、椿のことを『当て屋』ではなく『当たり屋じゃないか!』と憤ります。
なので、椿をインチキだと笑ってやろうと、取り敢えず、例の事件について話始めることにしました。
瑠璃丸のお気に入りの女性である『悦』が殺され、遺体から『耳』が斬り落とされていたということ。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
悦を殺した犯人として真っ先に疑われた瑠璃丸が『下手人(殺人犯)』として捕まってしまったこと。
そして、何よりも悦のご両親が、娘の遺体から耳が奪われていたことを嘆き、五体満足ではない愛娘の遺体の一部を返して欲しいと泣き崩れていた姿を見た鳳仙は、悦のご両親に彼女の耳を帰してあげたいと強く思ったことも全て椿に話しました。
事件の事情と詳細を聴いた椿は、自身のクセである指の爪噛みをしながら、当て屋の椿として迷事件を楽しむかのように引き受けてくれたのでした。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
美女が耳を斬られ殺害された猟奇殺人に大いに興奮した椿は、思考を巡らせ、うっとりとします。
椿曰く『謎』というものは『理屈』がいくつも重なり合って起きるものらしく、椿はその『理屈』の部分が好きなのだと言います。
それを聞いた鳳仙は、その理屈を馬鹿にしますが、その後の食事に手を付ける順番を椿に、見事に言い当てられてしまいます。
さらに、飯屋に来てからのお酒の飲み方、赤くもならないのに少ししか飲まない、自分のテリトリーの食べ物にしか箸を伸ばさない、様子を見られ『鳳仙が女性嫌いであること』そして『臆病な性格であること』も、見抜かれてしまいました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
そして、椿は徐に裾から『3年分の瓦版(現代でいう新聞やニュース記事)』を取り出し、机の上に広げました。
悦が殺される前にも、耳を斬り落とされた『猟奇殺人』が過去に起きており、椿は瓦版の過去の事件を思い返すかのように『11枚・27枚・32枚』を見るように鳳仙に指示。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
いつもこんなものを持ち歩いているのかと驚きを隠せない鳳仙でしたが『2000ページ』以上もある全ての事件や記事を椿は暗記しているらしく、凄いと思いながらも『変態』の変わり者だとも思うのでした。
瓦版に記載されている被害者の内容と今の現状をざっと整理すると『1人目の被害者(お美代16歳)』『2人目の被害者(お幸18才)』『3人目の被害者(夕べの悦)』となります。
被害者全員に共通していること、それは皆、美女であり、めった刺しに殺されてから、左耳を斬り落とされているということでした。
そして、鳳仙はもう一つ似た事件があり、それを口にしようとした瞬間、フッと見た爪を噛む椿の横顔が、あまりにも綺麗であり、黙っていれば誰もが振り向く美人なのではと、乱心してしまいます。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
椿の美貌に少し見惚れてしまった鳳仙は、ハッと我に返り、気になった事件の詳細を語り出します。
それは『髪結い』を生業としている『野菊』という19歳の女性が、耳を斬られながらも、生き延びたというものでした。
すると、椿は鳳仙に野菊が難産で生まれたかどうかを訊きます。
瓦版によると、椿の睨んだ通り、野菊は難産で生まれ、彼女の母親は野菊を出産時に他界、父親はすぐに出奔しており、野菊は哀れにも天涯孤独の身でした。
それを訊いた椿は、身勝手な世の中の父親に怒り狂い、飯屋の中で大いに怒声を上げて騒ぎ始めます。
その様子から察するに、どうやら椿は男性嫌いのようでした。
女性嫌いの鳳仙と、男性嫌いの椿、性別は違えど同じ共通点を見つけた鳳仙は、椿を見つめ思わず微笑みます。
そして、もう一つ、被害者の女性に、共通していることがありました。
それは、被害者全員、瑠璃丸と身体の関係を持っているということでした。
すると、椿は、既に事件は解決したという様子で、下手人も、耳を奪う理屈も、耳の在処も、全て分かったと言います。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
先程、椿と飯屋で推理をはじめてから、たったこれだけの短時間で、もう事件の犯人が判明したと言っている椿を信じられない鳳仙は、彼女のことをまだ胡散臭いと思ってしまいます。
自分の意見だけでは、鳳仙に信用してもらえないと察した椿は、推理の信用度を上げる為、鳳仙を吉原の巫女『篝(かがり)』に合わせに連れ出すことにしました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
当て屋の椿 2話のネタバレ 吉原の女、篝
女の麗しい香りが漂い、男の欲望が叶う夢の国『吉原』は、幕府公認の最大級の歓楽街。
基本的に、吉原で働いている女性の多くが、両親や男性に売られ、年季奉公しているのが常ですが、篝は自ら進んで女郎としての道を歩む異色の遊女でした。
そのため、篝には遊女たちが背負う、わが身の貸財もないと言います。
そして、親友である椿に吉原へと入れられることになった篝は、今宵も男性客の欲望に身を任せヨガリ淫らに喘いでいました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
篝のいる遊郭に椿と鳳仙が来店すると、篝の請負人である椿は、番頭さんにお得意様のように案内されます。
そして、男性客とのセックスを済ませた篝は、そのままの裸体で椿たちが待つ部屋に現れ、親友との再会を喜びました。
椿もまるで篝の姉か母親のように、篝を可愛がり、鳳仙にも見せたことのないような優しい表情で篝をあやしました。
吉原でも、トップクラスに君臨する篝ですが、遊女や女郎にとって最高クラスの称号ともいえる地位の花魁『太夫』には、どうしてもなることができない理由がありました。
それは、神様は、篝に美しい美貌と肉体、そして巫女として崇められる程の『真実を見透す力』を授けてくれました。
ですが、一人の大人の人間として、女性として、社会で普通に生きていける程の、頭脳と心を篝に授けてはくれませんでした。
そのため、先程から幼い児童のように、赤ちゃん言葉で振舞う篝の様子をみて、鳳仙は少し胸が苦しくなります。
そして、椿が吉原を訪れた理由は、篝の親友として訪ねて来たという理由の他に、篝の巫女としての力を借りに来た為でした。
片目を瞑った篝は、さっそく巫女の力を使い、真実を見透す力で椿たちにアドバイスをしてくれます。
篝『耳は、耳失しほーいちが持っている』とおぼろげに語り、それを聞いた椿と鳳仙は、篝に次回はお菓子を持ってくると約束をして、吉原と後にしました。
吉原でも1位か2位を争う程の大人気女郎の篝の姿、巫女の力による神託を聞きに訪れるお金持ちの人々から崇められる篝の姿、その二つの篝の顔見た鳳仙は、なんとも不思議な体験をしたのでした。
吉原からの帰り際、篝が吉原で地獄のような暮らしを送っているのではないかと、心配そうな表情を浮かべる鳳仙に、椿はそっと語り掛けます。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
あんな健気な篝だからこそ、現『うつつ』である現実社会は合わない、それなばら浮き世『うきよ』である吉原の生活しかない。
つまり『浮き世でしか生きられない者もいるんだよ』と、椿は悲しそうに言いました。
当て屋の椿 3話のネタバレ 獲られた耳の謎
夜道を歩き、椿に案内されたのは『髪結い』である『野菊』のところでした。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
椿の推理曰く、耳失し芳一の候補である『左耳の無い人物』が、この世界に易々と何人もいないこと、そして耳を奪われた際、野菊だけが生きていること、他の被害者は例外なく殺されたのにも変わらず。
そして、野菊の時だけは、犯行の順序が逆であり、被害者たちは皆、殺されてから左耳を斬り落とされている点、野菊は左耳を先に斬られていること。
それらから導き出される答え、それは『下手人が野菊』であるということを物語っていました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
椿と鳳仙が野菊の元へと訪れると、野菊は耳を巻いた包帯から痛々しい血を滲ませていました。
そして、椿は単刀直入にズバッと、野菊に、今左耳に付けている悦の耳を返して欲しいと言います。
あっけにとられた鳳仙は、元々頭のおかしい椿がついに本格的におかしくなったかと思いましたが、野菊は耳があるということは否定せず『耳は…譲れません』と返しました。
世間から、いくら耳斬りの猟奇殺人から野菊だけが生き延びたからといって、不思議がられることはあっても、斬り落とされた痛々しい左耳を見て、まさか彼女が犯人だとは、誰も思わなかったのです。
被害者たちをめった刺しにして殺害し、耳を奪い、気に入らなければ捨てる、またそれを繰り返す。そんな身勝手な理屈を椿は見抜いていました。
ですが、それは『人の理屈では当てはまらない』、してはならないこと。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
『男は目で惚れ』『女は耳で惚れ』。
椿がフッと漏らしたその言葉に、野菊は瑠璃丸との愛欲の日々を思い出しました。
きっかけは、髪結いを営んでいる野菊の元に、お客様として訪れたのが、色男の歌舞伎役者として有名な瑠璃丸でした。
いつもの日課であるかのように、野菊に手を出した瑠璃丸は自慢のテクニックで彼女をあっという間に手籠めにします。
野菊を骨抜きにし、キスと手マンで気持ち良くしていきながら、快楽に浸り、野菊の身体を貪ろうとした瞬間。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
彼女の左耳辺りにある『生まれついて醜いアザ』が瑠璃丸も、気になってしまいました。
昔と同じように、親がそうであったように、また醜い耳のせいで、瑠璃丸も、自分の前から居なくなってしまうと恐れた野菊は、彼に愛され、躊躇なく舐めてくれる美しい耳を持った瑠璃丸の愛人たちが許せなかったのです。
そして、野菊は瑠璃丸に愛されている美女たちを、次々と殺害し、自分の耳にしようと左耳だけを斬り落としていったのでした。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
そして、野菊が包帯を取ると、そこには2人が探していた『悦の耳』がありました。
正確には、野菊が自らの耳を斬り落とし、その代わりとして綺麗な悦の耳を接いでいました。
しかし、人様の死肉は野菊の耳には引っ付かず、無惨にも剥がれ落ちてしまいます。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
鳳仙は悲鳴を上げ、驚き身を引きますが、椿は他人の死肉を接ぐのは難しいことだと、野菊に説きます。
左耳が落ちたことにより、部屋中に立ち込める、もの凄い腐臭。
それは、悦の左耳が腐敗して醸し出す臭いではなく、もっと別の何かのようでした。
事の顛末を察した椿は、帰るよと鳳仙を促し、振り返ります。
鳳仙は、訳が分からず野菊をこのままにしておけば、また次の被害者が出るのではと嘆きますが、椿はもう野菊は誰も殺さないと言います。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
『見るんじゃないよ…』。
椿は野菊の悲しい女としての最期を見せまいと、鳳仙をギュッと抱きしめ、豊満な胸に彼の顔を埋め、視界を塞ぎます。
いきなり椿に抱擁され、驚き赤くなる鳳仙の傍らで、野菊の左顔からは蛆虫がぽたぽたと零れ落とし、瞬く間に腐敗して崩れ落ちていきました。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
この後、野菊は無縁仏として葬られました。
悲しくも、後味の悪い結末を迎えたこの事件を振り返りながら、椿と鳳仙は飯屋で、お蕎麦とお酒をびちびちと呑み交わします。
事件の解決をしたことにより、残るは、悦のご両親の元に、彼女の左耳を届けるだけとなりました。
すると、二人の前に、ふわりと幽霊となった悦が、着物をひらひらとなびかせ暖簾をくぐり、舞い降りたのです。
そして、自分の左耳を取り戻してくれた二人に悦は『ありがたや』と感謝をし、笑顔でお礼をします。
すると、鳳仙は突然現れた幽霊の悦に臆することなく、悦のお陰でとても美しい絵が描けた『ありがとう』と感謝を伝えました。
少し見ないうちに、すっかりと良い男になった鳳仙を見た悦は、彼にそのことを言うと、鳳仙は『よせやい』と照れくさそうに『お前の色男には敵わねェよ』と笑顔で返します。
『著者名:川下寛次 引用元:当て屋の椿1巻』
その言葉を聞いて、ニッコリと微笑んだ悦は、幸せそうな笑みを浮かべ、愛する瑠璃丸の元へと向い、光の中へと消えていきました。
今回の事件を通して、女性嫌いの鳳仙は自身の考えを改め直します。
女性も女性で毎日、真剣に、そして必死に、生きていることを知れた鳳仙は、ほんのちょっぴり女性を可愛いと思えるようになったのでした。
当て屋の椿 1巻 感想レビュー
『当て屋の椿 1巻』でした。
大江戸八百八町を舞台に、描かれる人の欲と業。残酷な展開と官能的な描写が見事に合わさった世界観は芸術と言えます。ミステリアスな物語もしっかりと組み込まれており大好きな作品です。
椿さんと鳳仙さんのコミカルなやり取りは、お笑い要素がたっぷりで、何度も笑わさせて頂きました。悲しい展開では思わず涙ぐむシーンも多々あり、喜怒哀楽が満たされる物語に心を打たれてしまいます。
また、今回の『1巻』の中に収録されている物語は他にもあり『狛犬と美少女』を題材とした寺子屋のお話や『椿』さんと『鳳仙』さんが住む長屋のお話を描いた作品も収録されております。
当て屋の椿 1巻
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